調査に伺って屋根に上ると

太陽光パネルの下には、鳩が巣作りのために運んだ土や枯れ草、羽などの巣の材料が溜まっていました。

また、パネルや屋根、横樋（雨水を集めて流す部材）には、糞や土が広く散乱しており、雨樋の詰まりや雨水の流れを妨ぐ原因にもなっています。

さらに、ベランダにも鳩の糞が多数落ちており、不衛生な状態が見受けられました。

屋根は「アポロルーフ」が使われています。

アポロルーフとは、ガルバリウム鋼板を使った金属製の横葺き屋根材のことです。

太陽光パネルに落ちた鳩の糞を放置するリスク

• 発電効率の低下
  パネル表面に糞が付着すると日光を遮り、発電量が下がります。

• 設備の劣化
  糞に含まれる酸でパネルや配線が傷み、故障の原因になることがあります。

• 衛生・景観の悪化
  乾燥した糞が舞い上がることで衛生面に悪影響があり、見た目も悪くなります。

鳩の被害がもたらす影響と放置のリスク

放置すると以下のような健康面・衛生面・建物面のリスクがあります。


🦠 健康リスク

1. 感染症の危険

鳩の糞には、以下のような病原菌が含まれていることがあります：

• クリプトコックス症：カビの一種が原因。肺炎や髄膜炎を引き起こすことも。

• オウム病（クラミジア症）：呼吸器系に感染し、発熱や咳、重症化すると肺炎に。

• サルモネラ菌：食中毒の原因になりうる細菌。

2. アレルギー症状の悪化

乾燥した糞が粉塵となり、アレルゲンとして体内に入ると、喘息や咳、くしゃみ、目のかゆみなどの症状を引き起こす可能性があります。


🧼 衛生・生活環境の悪化

• 糞尿の悪臭や虫の発生（ハエ・ダニ）

• 鳩が居着くと鳴き声や羽音のストレス

• 洗濯物に糞が付くと洗い直しや衣類の劣化

🏚 建物へのダメージ

• 糞の酸性成分によるベランダ床や手すりの腐食・劣化

• 雨どい・排水口が糞で詰まると排水不良や雨漏りの原因に

• フンのこびり付きで美観が損なわれる

さらに、巣にたまる汚れが雨で流れると、排水不良や詰まり、軒天（のきてん：屋根の裏側）などの腐食にもつながります。

また、鳴き声によるストレスや、ヒナの声で夜眠れないという相談も少なくありません。

「放っておいても、そのうちいなくなるだろう」
…そう思いがちですが、一度“安全な場所”と判断されると、鳩は何度も戻ってきます💦

しかし、お留守の間に太陽光パネルの下に巣を作られてしまったとのことでした。

お気持ちはとてもよくわかりますが、屋根の上は大変危険です💦
滑落やケガのリスクが高いため、ご自身で無理をせず、専門業者にご相談いただくことをおすすめします>"<

外壁には劣化症状が！

🧱 なぜ換気ガラリ周辺の外壁が汚れるのか？

1. 🧴 湿気・油分・ホコリが含まれる空気が排出される

特にキッチンや浴室用の換気ガラリからは、以下のような汚れが排出されます：

• キッチン：油煙、湯気、調理臭、微細なホコリ

• 浴室：湿気、水蒸気、カビ胞子など

これらが外壁表面に付着し、**空気中のホコリや排気ガスと混ざって黒い筋状の「雨だれ汚れ」**となります。

2. 🌧 雨で流れきらず「筋状」に定着する

外壁には若干の凹凸があるため、排気口から出た汚れが雨水に混じっても流れ落ちず、黒いスジ状に残ることが多いです。

3. ☀ 紫外線・日射で汚れが焼きつく

付着した油分やホコリが日光で乾燥・酸化すると、洗っても落ちにくい汚れに変化します。

🔍 よく見られる症状

• 換気ガラリの下側だけ黒ずんでいる

• 外壁材の種類や色によって目立つ（白・クリーム色など）

• 汚れが定着しやすい外壁（リシン吹付やざらざらしたサイディング）
  
  

🛠 対策方法

✅ 汚れの防止策

• 定期的な清掃（年1〜2回程度）

• 換気ガラリにフィルターやオイルキャッチ装着（屋内側）

• セルフクリーニング機能付き塗料での外壁塗装（低汚染タイプ）
  
  

✅ 汚れてしまった場合の対処

• 中性洗剤とスポンジで軽くこする

• 高圧洗浄機を使う場合は外壁材への負荷に注意

• 定着した汚れには外壁再塗装や補修洗浄が必要なことも
  
  
  

このまま隙を放置すると、雨水や湿気がその隙間から外壁の内部へと侵入し、外壁材の腐食や内部の断熱材・下地材の劣化につながる恐れがあります。

特に、木造住宅の場合は構造体が湿気を含みやすくなり、カビやシロアリの発生リスクも高まります。

また、コーキングが切れた部分から風が入り込み、外壁の浮きやヒビ割れを誘発するケースも少なくありません。
結果として、本来なら数万円で済んだ補修が、数十万円規模の外壁改修に発展する可能性も…。

足場を有効活用して、外壁と屋根の塗装もご依頼いただきました！

「せっかく足場を組むなら」と、お客さまから外壁と屋根の塗装のご相談もいただきました。

築25年のお住まいということで、外壁の色あせやチョーキング現象（触ると粉がつく状態）も見られ、まさにメンテナンスのタイミング。

一度の足場でまとめて行うことで、費用も効率も良くなります。

工事の流れ

① 屋根工事（鳩対策を含む）

まず、屋根の上に設置されている太陽光パネルを一時的に取り外し、鳩の糞や巣などを丁寧に清掃します。
その後、以下の順で工事を行います。

• 屋根全体を高圧洗浄

• 下塗り → 中塗り → 上塗りの3工程で屋根を塗装

• 太陽光パネルを元の位置に復旧

• 鳩の再侵入を防ぐため、ステンレス製のメッシュをパネルの隙間に取り付け

② 外壁塗装工事・防水工事

屋根と同様に、外壁も以下の手順で丁寧に塗装します：

• 外壁全体を洗浄

• 下塗り → 中塗り → 上塗りの3工程で仕上げ

加えて、以下の仕上げも行います：

• ベランダ防水塗装（水の浸入を防ぐための保護層を施工）

• 雨樋や破風板など付帯部分の塗装

工事開始

屋根工事

まずは、作業の安全確保のため足場を設置。

次に、太陽光パネルを一枚ずつ慎重に取り外します。
パネルの固定金具やケーブルを確認しながら、破損がないよう専門の職人が丁寧に作業を行いました。

太陽光パネルの下には木の枝・枯れ葉・羽・大量の糞が堆積していますね💦

鳩のフンは酸性で、屋根材や金具を傷めてしまうこともあります。

感染症リスクもあるため、手作業と専用工具を使いながら、ひとつひとつ丁寧に除去しました。

ゴミ撤去後、高圧洗浄機を使って屋根表面にこびりついた汚れをしっかり洗浄。
とくにフンの付着が激しい部分は重点的に行い、清潔な状態にリセットしました。

この作業を怠ると、塗装の密着不良や再び鳩を呼び寄せる原因になってしまいます。

洗浄後は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程で屋根を塗装しました。

パネルと屋根の隙間にステンレス製の防鳥メッシュを施工しました。

メッシュはステンレスビスでしっかり固定し、強風でも外れにくく長期間安心して効果を維持できます。
サビに強いステンレス製のため、屋外の過酷な環境でも劣化しにくく、メンテナンスの手間も軽減されます。
これにより、鳩や小動物の再侵入を防ぐことができます！

外壁塗装とコーキング詰め替え

専用の高圧洗浄機で、外壁に付着したホコリや排気ガス、コケなどの汚れをしっかり除去します！
このとき、古い塗膜のカスも一緒に落とすことで、新しい塗料がムラなくピタッと密着します🎨

洗浄を丁寧に行わないと、塗料が剥がれやすくなるため非常に重要な工程です！

このとき、目地の奥にあるバックアップ材を傷つけないよう注意します。

新しいコーキング材の密着力を高めるため、プライマーをしっかり塗ります。

空気が入らないようにコーキングを充填し、ヘラで平滑に整えます。

時間が経つと一緒に引っ張られてしまうことがあるため、コーキングが乾く前にマスキングテープを剥がしました。

ベランダ防水塗装工事

今回のお宅は、FRP防水が施工されたベランダでした。

点検の結果、防水層の劣化は少なく、ひび割れや浮きなどの深刻な症状も見られなかったため、全面的な改修ではなく、ウレタン塗装による防水メンテナンスをご提案しました。

FRP防水は耐久性が高い工法ですが、表面のトップコートが紫外線や経年劣化によって傷む前に、適切なタイミングで塗装を重ねることで長持ちさせることができます。

今回は、下地を洗浄・補修した後に、ウレタン防水塗料を中塗り・上塗りの2工程で施工し、既存の防水層をしっかり保護しました。

ベランダやバルコニーの防水は、雨漏りを未然に防ぐ大切な部分です。「まだ大丈夫」と思っていても、定期的な点検と軽微な塗装メンテナンスを行うことで、結果的に大きな修繕費を抑えることにつながります。

外壁塗装

外壁全体を洗浄し、下塗り → 中塗り → 上塗りの3工程で仕上げました。

お庭のコンクリート打ちをご依頼いただきました！

数カ月後にご訪問した際、「対策後もしばらくは鳩が来ていましたが、最近は見かけなくなりました」とおっしゃっていました。
鳩には元の場所に戻ろうとする習性があるため、そのような行動をとったのでしょう。


今回のように、太陽光パネルの設置後10年ほどで鳩被害が始まるケースは多く見られます。

また、「屋根に上るのが危険」「掃除が追いつかない」とお悩みの方も、どうか無理をせず、早めのご相談を。

坂出市をはじめ香川県内での実績も多数ございますので、現調・見積もりだけでもお気軽にご連絡ください^^


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