
2025.07.28
皆さんお疲れ様です!街の屋根やさん高松店の大下です!今日は工事させている近隣の方から点検してほしいとのご依頼がありましたのでその様子をご紹介させていただきます。今回のお客様は塗装などはこれまでしてこなかったが数年前に太陽光パネルを設置したのが不安だとのことでしたのでしっかり点検を…

住んでいた賃貸物件を購入されたお客様から、「屋根の色が部分的に違って見えるので、もしかして劣化してるんでしょうか…?」とご相談をいただきました。
現地は丸亀市内の築25年の住宅で、屋根材はカラーベスト。
点検してみると、一部の瓦がズレたり割れていたほか、過去に部分的に塗装が施されていたことがわかりました。これにより、屋根の色が部分的に違って見えていたのです。
今回はズレや破損した屋根材の補修をおこなった後、屋根の全面塗装を行いました。
ドローンで撮影すると、カラーベストが全体的に色あせているのがわかります。
カラーベストは厚さ5mm程度の薄型の屋根材で、陶器瓦などに比べてとても軽量です。
そのため、住宅の構造に負担をかけにくく、地震の揺れにも強いというメリットがあります。
カラーベストは色や形状のバリエーションが豊富で、スタイリッシュな住宅にマッチします。
シンプルモダンな外観にしたい方に人気があります。
初期コスト(材料費・施工費)が比較的安く、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。
ただし、メンテナンス費用も見込んでトータルで考えることが大切です。
カラーベストは表面の塗装で防水性を保っているため、10~15年ごとに塗装のメンテナンスが必要です。
放置すると、色あせや割れ、苔の発生、雨漏りの原因にもなります。
セメントを主成分としているため、衝撃や経年劣化で割れることがある点には注意が必要です。
屋根の上に人が乗る場合、慎重な作業が求められます。
2004年以前に製造されたカラーベストにはアスベストが含まれている場合があります。
リフォームや葺き替え時には専門業者による対応が必要です。
カラーベストは「軽くてデザイン性が高く、導入コストが安い」一方で、「定期的な塗装メンテナンスが必要」であり、「割れやすい」特徴も持っています。
きちんと定期点検とメンテナンスをすれば、住宅の美観と防水性を長く保つことができる屋根材です。
近くで屋根を確認してみると、屋根材が1枚割れている箇所が見つかりました。
割れた部分からは下の防水シートや屋根の下地が見えている状態です。
このまま放っておくと、雨水がそこから入り込み、やがて雨漏りに繋がる恐れがあります。
とくに風を伴う雨や、台風時には一気に水が侵入する可能性もあるため、早めの補修が必要な状態です。
ほかの箇所を確認すると、カラーベストが数枚まとめてズレており、谷樋で止まっている状態でした。
※谷樋(たにどい)とは…屋根と屋根が交差する「V字型のくぼみ」に取り付けられた、雨水を集めて流すための金属製の排水部分です。
また、よく見ると一部の屋根材が緑色に塗られている部分もあり、これは以前に部分補修だけが行われた跡と思われます。
塗装の色が違っているため、屋根の表面にムラができ、見た目にも違和感がある状態でした。
さらに詳しく見ていくと、お客様が知らないうちに、一部だけ塗装されたような跡や、コーキングで補修された形跡も確認できました。
屋根の色が部分的に違って見えていたのは、この塗装や補修の跡が原因だったようです。
お客様にお話をうかがうと、
「賃貸で住んでいたときに、大家さんが何か屋根の工事をしたらしいけど、詳しい内容までは分からなくて…」とのこと。
どこをどう直したのか分からない状態のままだと、劣化が進んでいても気づきにくく、見た目にもムラが出やすくなります。
そのため、現地調査で状態を正しく把握した上で、必要な補修や再塗装をご提案することがとても大切です。
現時点で屋根全体の構造には大きな問題がなかったため、予算を抑えたプランをご提案しました。
割れた瓦は新しい同等品に差し替え
ズレた瓦は一度剥がし、防水シート(ルーフィング)を新設してから再設置
最後に屋根全体を塗装して、色ムラをなくし防水性も復活
特に、防水シートの張り替えは屋根の根本的な防水機能を守る大事な工程。
表面だけの見た目ではなく、見えないところもきちんと整えることが安心につながります。
古い防水シート(ルーフィング)は、見た目に異常がなくても経年劣化している可能性があります。
雨水を完全に防ぎきる力が弱まっていることが多いため、そのまま再利用するのはリスクが高いです。
▶︎ 新しい防水シートを重ねることで、雨漏りのリスクを大きく低減できます。
屋根材がズレていたということは、風や雨の影響を受けやすい状態だったということです。
そこに再度瓦を載せる場合、防水性能を二重化しておくことで、突風や豪雨への備えになるのです。
▶︎ 特に谷やケラバなど、水の集まりやすい部分では「重ね張り」が有効です。
屋根材を撤去・再施工する過程では、既存のルーフィングに傷がついている可能性があるため、新しい防水層を施工しておくことで、万が一の穴や破れもカバーできます。
▶︎ “念のため”が“命取り”を防ぐのが屋根工事です。
既存のルーフィングをすべて撤去するとなると、屋根全面の解体・処分費用がかさみます。
一方で、状態が悪化していない範囲であれば、既存のシートの上から新しい防水シートを施工することで、費用と工期のバランスが取れるという判断もあります。
屋根材(瓦やスレートなど)は、あくまで「一次防水」。
本当の防水の役割を担っているのは、**屋根下の防水シート(二次防水)**です。
だからこそ、瓦を張り直す際には、防水シートの信頼性を最大限に高めておくことが不可欠です。
ズレた屋根材をはがして新しい瓦を施工する際、
既存の防水シートの上に重ねて新しい防水シートを張るのは「保険」と「再発防止」の意味があります。
✅ 劣化リスクの補強
✅ 施工中の傷のリカバリー
✅ 雨仕舞強化
✅ 長期的な安心感
屋根の表面に付着した、苔・カビ・汚れ・古い塗膜を高圧洗浄でしっかり落としました。
これをしっかり行わないと、新しい塗料が密着しません。
ひび割れや欠けた部分がある場合は、コーキング補修や差し替えを行いました。
※カラーベストの下にある釘の浮きもここでチェックして打ち直します。
塗料の密着性を高めるための下地処理(下塗り)を行いました。
仕上げの塗装を2回行います。
中塗り→上塗りと重ねることで、耐候性・防水性・美観がしっかり確保されます。
塗りムラや塗り残しがないか最終確認しました。
※太陽風呂の撤去処分・テラス屋根、車庫屋根ポリカ波板、合計18枚の張替をサービスにて行っております^^
工事後、お客様からは
「これで安心して住めます、本当にありがとうございました」と、うれしいお言葉をいただきました!
屋根の状態は施工前・施工中・施工後の写真でご説明したのですが、実際に目で見て確認していただくことで、大変安心していただけたご様子でした。
また今回は、足場を設置するタイミングに合わせて、外壁の塗装工事もご依頼いただきました!
外壁についても経年劣化が見られていたため、屋根と一緒にしっかりメンテナンスできたことで、住まい全体の防水性と美観がぐっとアップしました。
外壁塗装については、少し長くなってしまうので別の記事でご紹介します。
よろしければ、そちらもぜひご覧ください^^
今回のように、「ちょっと色がおかしいかも?」という小さな疑問が、大きなトラブルの前触れだったこともあります。
屋根は普段見えないからこそ、気づいたときに点検しておくのが一番安心です。
特に、カラーベストは軽くて扱いやすい反面、割れやすく吸水しやすいという性質があります。
築20年以上経っている場合や、過去の修繕履歴が不明な方は、点検だけでもお気軽にご相談ください。
✅ 瓦の割れ・ズレの補修だけでもOK
✅ 写真付きの現地報告で、見えない部分も丁寧にご説明いたします!
点検・お見積り無料!
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